長野県の南端、城下町飯田。天竜川の豊富できれいな水と河岸段丘の地理的環境を生かし、古くより水引製造が盛んに行われてきました。当社は、明治20年に創業し、100年余りにわたり、飯田水引産業の開発に力を注いで参りました。
当社の国風という名前は、日本国の風俗を重んじるというところからきております。それは、水引が古来より日本の風土に根付いている多くの儀式に用いられてきたからです。水引は、日本の文化と共に歩んできました。和紙で包み、水引で結ぶ。そこには、儀式や贈答に込められた想いや気持ちが表現されています。相手を大事に思う気持ち、それはいつまでも残したい日本人の心だと私たちは思っております。
私たちは、先人が大切に守り続けてきた伝統文化を引き継ぎ、後世に伝えていくと共に、時代に即した新たな工芸品、装飾品等の考案・製作にも力をいれております。
国風水引は、お客様のニーズに応え、これからも製品の一つ一つに真心を込めて作り続けてまいります。私どもの製品が、人と人との心を結ぶ架け橋となれば、こんなに嬉しいことはありません。
会社名 | 国風水引工芸株式会社 |
代表者 | 代表取締役 田中康彦 |
本社所在地 | 〒395-0076 長野県飯田市白山町2丁目2-10 |
電話 | (0265)22-7350 |
FAX | (0265)23-2886 |
創業 | 1887年(明治20年) |
設立 | 1965年(昭和40年) |
従業員 | 30人 |
資本金 | 3,388万円 |
事業内容 | 冠婚葬祭用具製造販売 |
取引銀行 | 八十二銀行 飯田信用金庫 |
1887年(明治20年) | 初代田中浜蔵 飯田市上飯田(現飯田駅西側)に水引業創業 |
1914年(大正3年) | 二代田中佐一郎 現在地に工場(65坪)野外作業場(400坪)新設 水引製造機(野外板染製造機)の新案特許を得、「国風」の商標を採用 |
1924年(大正13年) | 東宮殿下御成婚奉祝大博覧会に水引他を出品記念状授与 |
1925年(大正14年) | 勧業博覧会に水引出品 銀牌授与 |
1927年(昭和2年) | 勧業博覧会に水引出品 壱等賞金牌授与 |
1928年(昭和3年) | 御大礼記念全国優良品審査大会水引出品 名誉大賞金牌授与 |
1929年(昭和4年) | 小笠原流礼法講習会が盛大に催され水引需要の全盛期に入る 松尾・竜丘・竜江・三穂・昇各地に下請工場を置いて需要に応え事業発展の基礎固まる |
1930年(昭和5年) | 紙糸撚掛工場増築 糊扱紙紐の製造開始 |
1933年(昭和8年) | 金封、折のし、熨斗付水引等製造開始 |
1937年(昭和12年) | 田中正範、三代佐一郎を襲名 結納品、食品飾、水引飾細工製造開始 |
1947年(昭和22年) | 印刷工場を設置 印刷紙製品の製造開始 |
1950年(昭和25年) | 特殊紙紐工場を新設 紙糸紐正月用〆飾縄製造開始 仕上工場を新設(50坪) 水引金封結納品部門を設置 |
1959年(昭和34年) | 水引工芸品誕生 水引こけしの新案採用 上棟品正月飾の製造開始 飯田水引祝儀用紙製品協同組合設立 初代理事長就任以後三期理事長 |
1962年(昭和37年) | 工芸工場(50坪)新築 |
1963年(昭和38年) | 切断工場・会議室(50坪)新築 |
1964年(昭和39年) | 全国植樹祭(長野県上山田)に於て賜天覧 これを記念して「水引と民話」刊行「婚礼作法の友」初版発行 |
1965年(昭和40年) | 個人経営より資本金800万円にて国風水引工芸株式会社に組織変更 (現在資本金3,388万円) |
1968年(昭和43年) | 水引紙製品工場・製品置場(140坪)を新増築 |
1973年(昭和48年) | 配送センタービル新築(217坪) 従業員の福祉施設国風山荘を治部坂高原に新設 |
1975年(昭和50年) | 「光輝の道」くらしの開化発刊 |
1978年(昭和53年) | 水引工芸を創始し伝統の地場産業飯田の水引振興の故をもって飯田市産業功労者として受賞 |
1978年~1979年 (昭和53年~54年) | 本社社屋工場を全面増改築(718坪) |
1986年(昭和61年) | 田中孝社長就任 |
1996年(平成8年) | 田中康彦社長就任 |
2010年~2013年 (平成22年~25年) | 飯田水引協同組合理事長就任(2期就任) |
2014年(平成26年) | 長野県百年企業受賞 |